形容詞の限定用法と叙述用法について

英語の辞書で調べていると、形容詞のところで、「限定用法」と「叙述用法」という言葉を良く目にします。

学校で学んだかもしれませんが、既に忘れてしまったのか全く理解していません。早速、調べることにしました。


■ 形容詞 – – adjective

■ 限定用法 – – restrictive / attributive
■ 限定形容詞 – – attributive adjective
■ 形容詞の限定用法. – – the restrictive/attributive use of an adjective

■ 叙述用法 – – predicative
■ 叙述形容詞 – – predicative adjective
■ 形容詞の叙述的用法. – – the predicative use of an adjective

「形容詞」は、名詞または代名詞を修飾するものを言います。

彼は、正直で賢い少年である。
He is an honest and clever boy

この文章では、「honest」と「clever」が形容詞となり、名詞の「boy」を修飾しています。この様な使い方を「限定用法」と言います。

あの少年は、正直で賢い。
That boy is honest and clever.

この文章でも、「honest」と「clever」が形容詞となりますが、「動詞+形容詞」で「動詞」の補語となり、主語または目的語の性質を意味しています。この様な使い方を「叙述用法」と言います。


多くの「形容詞」には、「限定用法」と「叙述用法」の両方で用いることができますが、一部には、「限定用法」でしか用いられないもの、「叙述用法」でしか用いられないものがあります。


■ 限定用法でのみ用いられる形容詞の一例

サラは唯一の孫だ。
Sarah is an only grand child.

アンナは私の姉です。
Anna is my elder sister.

ジョンは元教師です。
John is a former teacher.

これは木造家屋です。
This is a wooden house.

ライアンの主な仕事は3つあります。
Ryan has 3 main jobs.


■ 叙述用法でのみ用いられる形容詞の一例

aで始まる形容詞が多い様です。

ディランは危険に気がついていた。
Dylan was aware of the danger.

アンナは犬を怖がる。
Anna is afraid of dogs.

その患者はまだ生きている。
The patient is still alive.

子どもが眠っている。
The child is asleep.


■ 限定用法と叙述用法で異なる意味になる形容詞

ある意味でヘンリーが正しいのは確かである。
It is certain that Henry is right in certain sense. 

現在の市長がパーティーに出席していた。
The present mayor was present at the party.

私の亡くなった父は弁護士だった。
My late father was a lawyer.
私は仕事に遅れた。
I was late for work.

悪いうわさはたちまち伝わる。
Ill news comes apace.
アリソンは病気で寝ていた。
Allison was ill in bed.


See you next time!