「趣味嗜好」って英語で言うと?

「趣味嗜好」について話をしている時に、表現に少し迷いました。「趣味嗜好」の「趣味」と「嗜好」は、「個人的に好きなものやこと」でかなり似た意味のようです。早速、英語での「趣味嗜好」の表現について調べました。

趣味趣向


■ taste – – (名詞)[個人的な]好み、趣味、嗜好、趣、味覚、味
*発音はこちらのページでスピーカーマークをクリックすると確認できます。
*「好み・趣味」という意味の時には不可算名詞ですが、具体的には可算名詞となります。

彼はガーデニングを趣味にしている。
He has a taste for gardening.

私と妻は趣味嗜好が合わない。
My wife and I have different taste.

私と彼氏は趣味嗜好が同じです。
My boyfriend and I have same taste.

このケーキは甘すぎて口に合わない。
This cake is too sweet for my taste.

父はアンティ-ク家具に金をかけるのが好きだ。
My father has expensive tastes in antique furniture.

私たち双子は、食べ物や男性、音楽の好みも似ています。
We twins have similar tastes in food, men and music as well.

私の会社の社長は、シンプルな嗜好とニーズを持った公平な人です。
My company’s president is a fair man with simple tastes and needs.

夫と私は食べ物とユーモアの趣味は同じだが、映画に関しては意見が合わない。
My husband and I share the same taste in food and humour but when it comes to movies we disagree.


■ preference – – (名詞)好み、選択、優先、好物、選択物
*発音はこちらのページでスピーカーマークをクリックすると確認できます。
「preference」は、動詞「prefe(~のほうを好む)」の名詞形です。

■ in preference — に優先して、よりはむしろ

フィリピン人の好みを教えてください。
Please let me know Filipino preference.

息子の好物はカレーライスです。
My son’s preference in foods is curry rice.

好みの音楽はフュージョンとブルースです。
My musical preferences are Fusion and Blues.

彼女はラーメンよりスパゲッティのほうが好きです。
Her preference is for Spaghetti rather than Ramen.

寿司、すき焼き、焼肉ではどれがお好きですか?
What is your preference; Sushi, Sukiyaki or Yakiniku?

彼はデジタル時計よりもアナログ時計を選んだ。
He chose a analog watch in preference to a digital one.

彼の趣味と娯楽は彼女の好みのものだけだった。
His only hobbies and recreations were those of her preference.


上記の単語1つで「趣味・嗜好」を表現できますが、「taste and preference」 「habit and taste」「hobbies and tastes」「interest and preference」などの様に、2つの単語で表現する例も見受けられました。言いたい内容に一番合った単語を選ぶのが良いでしょう。

「taste」は、「好み・趣味」という意味の時には不可算名詞ですが、具体的には可算名詞となります。「taste」「tastes」のどちらを使うのが正しいのか?冠詞はどうなるのか?迷いそうです。一例をあげてみたいと思います。

私と妻は、(特定の分野について)似た趣味を持っている。
My wife and I have similar taste.
* 興味のある特定の分野について話している場合。

私と妻は、(いろいろな)似た趣味を持っている。
My wife and I have similar tastes.
* 食べ物・服、映画などいろいろな分野について話している場合。

上記の応用です。「the」が付く場合と付かない場合の違いです。

私と妻は、芸術の分野で似た趣味を持っている。
My wife and I have similar tastes in art.
* 「似ている」ということは「複数ある」ということです。

私と妻は、芸術の分野で同じ趣味を持っている。
My wife and I have the same taste in art.
* 「同じ」ということは「ある程度具体的な一つである」ということです。

Pinaさん
Pinaさん
「taste」は、食べ物以外でも良く使われます。瞬時に、冠詞や単数・複数形を判断するには、使いこなす必要がありそうです。See you next time!