フィリピンのタクシー事情Part1でご紹介したトラブルについて、もう少し説明をいたします。
- 乗車拒否
- ぼったくり
- メーター使用拒否、その他メータートラブル
- 改造メーター使用
- 走行中の料金の追加要求
- 雨天時の法外料金
- シートの破損、汚れ
- エアコンの故障
- 突然のパンク、オーバーヒートなど車両トラブル
- 意図的な遠回り
- 目的地がわからず到着できない
- ガソリン代の前請求
「そっちは渋滞が多いから嫌だ。」
「そこは遠いから嫌だ。」
「そこは道が良く知らないから嫌だ。」
「もう少ししたら仕事を終えるので、自宅と反対方向は嫌だ。」
フィリピンでも一応は乗車拒否は違法ですが、非常に多いです。
「300ペソでいいか?」
「そこは渋滞しているから200ペソだ。」
「あそこは遠いから400ペソだ。」
通常の2倍~3倍程度の言い値を提示してきます。
空港やホテルからの外国人、ツーリストと判断される外国人の場合には、5倍以上のぼったくり価格を言ってくることもあります。
メーター使用は、義務付けられていますが、「200ペソでないと行かない。」とメーター使用を拒否するケースが多いです。
また、メーターで行ってくれるかどうか尋ねると「メータープラス50ペソ」の様に追加料金を要求することが多いです。その場合にはチップと考えて良いので、妥当かどうか判断しましょう。
また、メーターの使用を確認しないで乗ると、メーターを動かしていないことが多く、「メーターは?」と尋ねると、すぐ動かしてくれるケースもありますが、「200ペソでね。」と勝手に値段を決めます。また、メーターが故障していて直していないケースも多く見受けられます。
それほど多くありませんが、前のお客さんのメーターを戻さずに、そのまま加算されることがありますで注意しませんと危ないです。
領収書の発行も義務付けられている様ですが、メーターの領収書発行用の紙切れや故障、領収書切れなどで、要求してももらえることの方が少ないです。
通常の1.5倍~3倍程度のスピードで料金が上がります。メーターを細工して、ある操作をすることで、早く動かしている様です。相手を見て、このツーリストならば問題ないだろうと判断すると、この操作を行って高額な料金にします。
マニラ時には非常に激しい渋滞が発生します。30分、1時間でほんのわずかしか動かないこともあります。渋滞の追加料金はありますが、ガソリン代を考えると儲けはほとんどありません。
運転手は落ち着かなくなり、そのうち「Sir/Mam, 渋滞が酷いので、100ペソ追加してくれないかね?」と尋ねてきます。了承すれば問題ありませんが拒否すると「だったらここで降りてくれ。」と言い出します。渋滞の中で大きなバックなど持っていたら降りれませんし、次のタクシーも捕まりませんから、本当に困ります。
マニラは、強い雨が降り続くと、各地で洪水が発生して車が通れなくなる道が増えてきます。そして、渋滞がどんどん酷くなります。
雨が降ると、タクシーに乗りたがる人が増えますから、当然簡単にタクシーが捕まらなくなります。
そういう状況でメーター料金で行くタクシーは非常に少なくなり、通常の2~3倍の料金でないと乗車拒否となります。
遠いエリア、渋滞が激しいエリアへ行く場合には、通常100ペソが500ペソ700ペソにもなりかねません。
新車の登場で減ってはきたものの、汚い車内のタクシーがあります。シートには汚いカバーで座っただけで洋服が汚れる場合もあります。また、シートが破けてスプリングが出ていて、ズボンが切れたという体験をされた方もいます。
また、マナーの悪い乗客も多く、子供が土足のまま座席になったり、汚れているバゲージを座席に乗せたりするのも原因ではと思います。
運が悪いと、子供がおしっこして濡れていたり、飲み物をこぼして濡れていることもあります。また、ガムがくっついて汚れてしまった悲惨な人もいます。
最近は、トヨタのVIOSなどの新車のタクシーの比率が高くなってきました。
古いタクシーは、大半が日本のカローラです。安くて丈夫、部品調達が容易なので、修理しながら長く使います。
当然、エアコンのガスは十分に補充されていませんので、効きがかなり悪いです。炎天下の渋滞にでもはまると、窓を開けざるを得ませんし、車内は40度を超える高温となり汗が噴き出してきます。そして、スモッグも車内に入り込み、頭痛の原因となります。
とても快適な移動にはなりません。
新車でもパンクはありますが、古いタクシーの場合には、パンクやオーバーヒートは、時々あります。走り出すと、車体の下からガタガタと異音がしたり、エンジンの変な匂いがする場合もあり安心できません。
走りだして、100m程度でパンクして、運転手がタイヤ交換する間、炎天下の車外で待たされることもあります。さすがに、手伝ってくれとは言われたことはありませんが。
また、信号で止まると、トランクから大きなペットボトルを出して、ボンネットを開けてエンジンに水を掛けているケースがありました。蒸気が上がってもう怖くて乗っていられませんね。
料金が同じですから、できるだけ新車のタクシーを選ぶようにしましょう。
相手が外国人、ツーリスト、道がわからない客とわかると、通常2Km 100ペソ程度で行ける場所を物凄い遠回りをして200ペソ、300ペソにされることがあります。料金もそうですが、時間も無駄になります。
「マカティにある日本ビルはわかりますか?」「大丈夫」と言って走り出しますが、近くへ行くと「道知っているか?」と聞いてきます。知らないと言うと、頻繁にその辺にいる人に尋ね始めます。あっちだ、こっちだ、教える方もいい加減なので、なかなか到着しません。最後は、適当な場所で降ろされて、「歩いて探してくれ」です。
「OK」「No problem」という返事は、問題が発生する可能性が高いのです。
行先が少し遠いと、途中でガソリンを入れにガソリンスタンドへ立ち寄ることが多いです。レンタカーなので、いつもわずかなガソリンしか入れません。100ペソとか200ペソですので、すぐにガス欠となります。
ガソリンスタンドへ行くと、「200ペソだけアドバンスで払ってくれ。」と言われることがあります。払わないとガソリンが入れられないと言われそうなので、払わざるを得ませんが、払った後に車両故障などが起きたら、無駄になります。
フィリピンのタクシー事情Part3に続きます。