フィリピンのタクシー事情Part3

フィリピンのタクシー事情Part2でご紹介したトラブルについて、継続いたします。

  1. 交通違反の罰金の支払い要求
  2. ●ケース1
    フィリピンでは、助手席はシートベルトを着用する義務があります。助手席に乗った時に、シートベルトを締めようとしたら、金具が壊れていて締められませんでした。運悪く、その運転手は交通警察官に捕まりました。もちろん、警察官は、運転手に注意して免許証を取り上げようとします。フィリピンですから、正規な手続きを踏んだ罰金ではなく、その場のアンダーマネーで済ませることが普通となっています。その時に運転手が警察官に「この人が締めていないから、この人が悪い。」と言っています。警察官は当然お客を相手にしません。次に、「あんたがシートベルトを締めていないから、あんたが払ってくれ」と言ってきて、さすがに驚きました。
    ●ケース2
    交差点を過ぎたところで、タクシーを止めて乗り込んだら、そのタクシーが交通警察官に「ここは客の乗降の禁止場所だ。」と捕まって、運転手は50ペソ払って取られた免許証を返してもらいました。この時にも私が料金とは別に50ペソ払うはめになりました。そんな法律など知りません。
    ●ケース3
    「次の交差点を右折してください」と言い、レーンチェンジしたらそのタクシーが交差点前の車線変更禁止で捕まって、このアンダーマネーも運転手が私に払えと言ってきました。

    タクシーを止めても、右左折を指示しても、客に罰金やアンダーマネー払えと言ってくるのがフィリピン流の様です。

  3. チップの強要
  4. 乗る時に、あるいは降りる際に、「チップは50ペソほしい」。チップを渡しても「もう少しもらえないか?」のケースが時々あります。
    チップは、お客がサービス満足に応じて決めるものなのですが、フィリピンではもらう側が半ば強制的に要求し、金額の提示をすることもあります。タクシーの場合には、50ペソ程度なので悩むほどの金額ではないのですが。

  5. つり銭をくれない
  6. 日本の様につり銭を用意して乗車開始するケースなどありません。100~200の料金で500ペソ札をだそうものならば、つり銭はないと言われます。
    最近は、コンビニが増えてきましたので、何かを買って両替できることがありますが、最悪の場合には120ペソなのに500ペソ払うことになりかねません。
    つり銭を持っていないこともありますが、つり銭をチップとして得るために、つり銭があっても無いということの方が多い様に思います。
    タクシーに乗る前に、自分自身で細かいお札を用意した方が良いでしょう。

  7. ナイトタウンへの勧誘
  8. お客が外国人男性に場合には、「旦那、良い店があるから行かないか」と勧誘されることが時々あります。どこの国でも客側もタクシーの運転手に尋ねるケースが多いのでしょう。
    フィリピンでタクシーの運転手の誘いでどこかの店へ行けば、彼らの高額なコミッションが上乗せされます。また、ぼったくり店であったり睡眠薬強盗などのリスクもありますので、非常にリスクが高いと言えます。

  9. 独身日本人への結婚相手紹介
  10. 私の知人たちはみんな経験している話です。運転手と話をし出すと、「旦那、ツーリストか?フィリピンに住んでいるのか?」「独身か?」「仕事は何?」と聞いてきます。
    そのうち、「うちの20歳の妹が可愛いから紹介したい。」「俺の娘は18歳で美人だ。コンタクトナンバーを教えてくれ。会わせたい。」などと言ってきます。それも冗談でなく本気です。びっくりびっくり。
    申し訳ないのですが、あなたの顔を見ると「可愛いとか美人の身内」が想像できません。

  11. 信号、渋滞時の停車中の外部からの強盗被害
  12. フィリピンでは、タクシーに乗ったら、左右のドアのロックを確認し、窓は確実に締めなければなりません。
    信号や渋滞で止まっている時に、突然ドアを開けられて、バックなどをひったくられるケースがあります。また、窓を少し開けていると、そこに手を入れて窓をこじ開けて、ひったくるケースもあります。
    運転手がドアをロックする様に言ってくれるケースが多いですが、自分自身でも十分気を付ける必要があります。

  13. 運転手による座席、トランク内の荷物の持ち逃げ
  14. ツーリストが路上で流しのタクシーを拾って、トランクにバックを入れた瞬間、突然タクシーが発信して荷物を持ち逃げされる事件が何度も発生しています。
    同様に、運転手に「すぐ戻るから待っていて」と言って降りる際も、トランクや座席に荷物を残すと持ち逃げされるということが起きます。
    ホテルで、フロントで後からポーターがバゲージを部屋へ持っていくなども絶対に信用できません。誰かに盗まれたり、他の客の部屋へ持って行かれたりのトラブルの可能性があります。
    どこの国でもそうですが、自分の荷物は常に最新の注意が必要です。

フィリピンのタクシー事情Part4へ続きます。