オンライン英会話の運営には、ほとんど携わっておりませんが一般の方よりは少しわかっていると思います。また、過去に複数のプライベートTutor経験、複数のオンライン英会話スクールでの受講経験があります。
それらを踏まえて、オンライン英会話での優秀な講師とはどの様な講師であるのかを考察いたします。
優秀なオンライン講師とはどの様な講師のことでしょうか？
- 英語を使う仕事に従事したことがあること。
海外就労、観光ホテル勤務、外資系コールセンター勤務などがあげられます。
これらの経験のある講師は、他の講師と比べると、スピーキング力が高く、ネイティブ表現が大変豊かな人が多いと言えます。
初心者の方向けには、さほど重視する必要はないかもしれませんが、中級者の方がスピーキング能力を高めようとするならば、ネイティブ表現の豊かな講師を選ぶことが大切となります。 - 一般教養、知識が豊富であること。
本人がニュースなどから常に情報を得ているかどうかで、その辺の知識レベルが大きく変わります。特に、ビジネス英語が目的の方は、国際情勢や時事問題などの知識が豊富な講師が必須となることでしょう。
これらに知識に大きく欠ける講師との会話は、子どもとの会話の様にレベルの低い会話になる危険性があります。 - 英語の指導に熱意を持っていること。
生徒の英会話力を高めたいとする意欲があるかないかがレッスンでとても重要なことです。１度のレッスンでも感じられると思いますが、２～３度受講すればはっきりわかるはずです。
楽しい会話と良い英会話レッスンとは、全く異なります。
熱意が低い講師とのレッスンは単なる雑談となり、雑談を楽しみたい学習者以外には時間の無駄になるだけです。 - ティーチングスキルが高いこと。
生徒のスピーキング上での問題点を見つけて、的確な指導ができる能力です。
表現方法の修正、文法の間違いの修正、発音の修正が三大修正となります。
この辺のスキルにより、一般の英語のうまい人、英語のプロ講師、エキスパートの英語講師にはっきり分かれます。 - レッスンレベルを生徒に合わせて的確に調整できること。
ティーチングスキルに含まれる能力の一つです。様々なレベルの生徒とのレッスンで、その生徒の英語レベルを的確に判断して、使う表現、使う単語や指導内容を調整できるかどうかです。レッスンが、簡単過ぎても、難し過ぎても良くありません。適度に難しい程度のレベルに調整でき講師がベストと言えます。 - 生徒にできるだけ多く話させるテクニックを持っている。
一部の講師は、自分の話たいことを一方的に話します。講師だけが話していても、生徒の英語はほとんど上達しません。頭に知識をストックしているインプットだけであり、アウトプットをすることで上達します。
そのためには、できるだけ多く生徒に話をさせることが重要となります。３分間も説明した後に「Do you understand?」と聞かれても、答えようがありません。
講師が少し話す、生徒にできるだけたくさん話させる。その繰り返しが良いレッスンとなります。 - 常にナチュラルスピードで話をすること。
生徒の英会話レベルに合わせて、非常にゆっくりと「ハブ ユー ビーン ゼアー」の様に話す講師が時々います。発音の練習のために、最初だけ少しゆっくり話すことは問題がありませんが、レッスンの間、ずっとゆっくり話す講師は良くありません。
英語は、メロディーが大切ですし、連音も多いですので、ゆっくりした英語を聞いていても、ヒアリング能力はもちろんのこと、スピーキング能力もほとんど上達しません。
長い文章は、各所で息継ぎの様なインターバルを付けて常にナチュラルスピードで話す講師が良いです。 - 性格が温厚でフレンドリーであること。
同じ講師から継続的に受講したい場合には、講師の性格が非常に重要なポイントとなります。それらの講師が、あなたの英語学習の継続に大きく影響するからです。
受講の度に、意欲や気分などに波がある講師は避けたほうが良いでしょう。 - 常に生徒の感情を感じながらレッスンができること。
生徒を無視した自分本位のレッスンをする講師が半数以上の様な気がします。生徒が本当に理解しているかどうか、生徒が退屈していないかどうか、生徒が今の話に興味あるどうかなどを、常に敏感に感じ取りながらレッスン内容を修正して勧めていける講師が本当の優秀な講師です。
上記の中で、優先順位は、受講される方により、それぞれ異なることでしょう。
英会話の上達はしたいけれど、好きな講師との楽しいを一番重視される方は、「８．性格が温厚でフレンドリーであること。」を優先されることが良いでしょう。
英語力を伸ばされたい場合には、最も重要となるのが「４．ティーチングスキルが高いこと。」です。生徒の感情を的確に感じして、楽しい会話の中で意義ある内容のティーチングを提供できる能力です。
