「because of」「due to」「owing to」「thanks to」の違い

「~のために」を表す表現として、「because of」「due to」「owing to」「thanks to」があります。それぞれの違いについて考察してみました。

because-of


■ because of – – ~のために、~のせいで、〜が原因で
*日常会話でよく使われる。
*「という理由、~という原因」というニュアンスを意味する。
*ポジティブ、ネガティブの両方に使うことができる。

私は大雪のため遅れた。
I was late because of the heavy snow.

私たちのイベントは彼女の努力で成功した。
Our event succeeded because of her effort.


■ due to – – ~のために、~の結果、~のおかげで
*フォーマルな表現で文章上で良く使われる。
*「叙述用法の形容詞句」として使われることが多い。
*ポジティブ、ネガティブの両方に使うことができる。

地震のため鉄道は数時間不通となった。
The railway service was halted for several hours due to the earthquake.

私の事業での成功はあなたの支援のおかげです。
My success in business was due to your support.


■ owing to – – ~のために
*日常会話や口語ではあまり使われない。
*ポジティブ、ネガティブの両方に使うことができる。

先だっての水害で鉄道が不通になった
The railway communication was interrupted owing to the late flood.

抗生剤のおかげで多くの感染症が治るようになった。
Owing to antibiotics, people now recover from a lot of infectious disease.


■ thanks to – – ~のために、~のおかげで
*主としてポジティブな時に使われる。
*ネガティブな時に使うと嫌味的な意味合いになることがある。

私は彼の父親のおかげで就職できた。
I could get a job thanks to his father.

私はあなたのおかげでヨーロッパ旅行を満喫できました。
Thanks to you I could fully enjoy the trip to Europe.


「due to」の叙述用法の形容詞句な使用の場合の例文です。

私の失敗は勉強不足が原因だった。
My failure was due to lack of study.

彼の成功は奥さんのサポートのおかげであった。
His success was due to his wife’s support.

その地震による被害額は数百万ドルであった。
The death toll due to the earthquake was several million dollars.


「because of」+ Nounは、「because」+ S V に書き換えることができます。

「because of」+ Noun(名詞)

私は頭痛のためテニスクラブを休んだ。
I was absent from the tennis club because of a headache.

「because」+ S:Subject(主語) V:Verb(動詞)

私は頭痛がしたためテニスクラブを休んだ。
I was absent from the tennis club because I had a headache.


正直、それぞれの相違点は、わかり易い点と、少し分かり難い点があります。特に、割とよく使う「due to」の正しい使い方が少々難しいように感じます。今後も例文や映画などを通して勉強することでイメージで理解していきたいと思います。

See you next time!