「be subject to」の意味と使い方

「be subject to」は時々目にして、何となくニュアンスはわかっているのですが、はっきりと理解できない表現の一つで、会話の中で使ったことはありません。早速、「be subject to」の意味と使い方について調べました。


■ subject – – (名詞)主題、問題、題目、学科、科目、原因、対象、(形容詞)従属する、属国の、服従して、従うべきで、(動詞)服従させる、従属させる
*発音はこちらのページでスピーカーマークをクリックすると確認できます。

■ be subject to – – 対象となる、対象となっている、次第である、依存する、受けやすい、左右される、支配下にある、さらされる、被る
*この場合の「subject」は「形容詞用法」です。
*「be subject to」の後には名詞、名詞句が置かれます。


「対象となる」のニュアンスの例文

飲酒しての自転車運転は罰金刑の対象になる。
Drink and biking is subject to fine.

フィリピンでは高級外車は高い課税対象である。
Imported luxury cars are subject to high taxes in the Philippines.

「支配下にある、影響下になる、受けやすい」のニュアンスの例文

すべての人は日本国内では日本国法に従う。
Everybody is subject to the laws of Japan in Japan.

フィリピンは昔、スペインの支配下にあった。
The Philippines was subject to Spanish a long time ago.

この町は台風による洪水が起こりやすい。
This town is subject to floods by typhoons.

フィリピンのルソン島は地震の影響を受けにくい。
Luzon in the Philippines is less subject to earthquakes.

「しがちである、癖がある、受けやすい」のニュアンスの例文

妻は気分屋である。
My wife is subject to moods.
*直訳は、「私の妻は気分の影響を受けやすい」となります。

腰痛は夫の持病です。
My husband is subject to lower back pain.
*直訳は、「私の夫は腰痛がちである」となります。

幼い息子は風邪をひきやすい。
My little son is subject to colds.
*直訳は、「私の息子は風邪の影響を受けやすい」となります。

「条件とする、さらされる、被る」のニュアンスの例文

卸売価格予告なしに変更することがある。
The wholesale prices are subject to change without notice.

乳幼児は毎週日曜日に無料で診察を受けることができますが、それは予告なしに変更することがあります。
Babies and infants are allowed to have checkups for free every Sunday, but it’s subject to change without notice.


「be subject to」には複数の意味があります。サイトによって、4分類であったり、6分類であったり様々です。

意味の基本ベースには「支配」「服従」というニュアンスが存在します。上記のいずれの和訳も「支配」「服従」としてもニュアンスがかけ離れることはないように思います。実際の日本語訳は、前後の文脈で適正なものを判断することになります。

自分の会話の中で使うこなすのは、まだまだ難しそうです。

See you next time!