10月19日の米大統領選のテレビ討論会で、共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏に対して言った暴言に非難が殺到しています。
その暴言とは、日本のニュースでは「いやな女」と訳されていますが、それでは本質が理解できない可能性があります。早速、その表現を調べました。
討論会のビデオは下記のYoutubeで見れます。
Trump: Clinton such a nasty woman
“Such a nasty woman”
■ nasty – – (名詞)いやな、不快な、汚らしい、意地の悪い、たちの悪い、卑劣な、いやらしい、みだらな
*発音はこちらのページでスピーカーマークをクリックすると確認できます。
嫌な野郎だ。
He is nasty.
たちの悪い風邪を引いた。
I got a nasty cold.
遠足は悪天候のために中止になった。
The picnic was called off because of the nasty weather.
最近、タチの悪い電話勧誘販売が多い。
Recently there have been a lot of nasty telemarketing sales.
討論会でトランプ氏はクリントン氏のことを「なんて嫌な女だ」と呼ぶ(ニュースタイトル)
Trump calls Clinton “such a nasty woman” on the debate stage
トランプ氏の「なんて嫌な女だ」のコメントが口火になった(ニュースタイトル)
Trump’s ‘such a nasty woman’ comment has sparked something
「nasty」は、人や物、環境、状況など幅広い対象に使われます。そして、嫌悪感を持ったことを強く表します。
“Such a nasty woman”の和訳としては次のようになるのではと思います。
「なんて意地の悪い女だ」
「なんて不愉快な女だ」
「なんてむかつく女だ」
ジョーク的な意味は全くありませんし、ドナルド氏の言い方や言った後の表情からも嫌悪感を表していました。公共の場で、相手の候補者に対して言うべきではない台詞でした。でも、正直な気持ちをふと口にしてしまったのでしょう。夫婦喧嘩でも、この台詞を言うとさらに悪化しそうです。
See you next time!