「寿命」を表す「life span」と「life expectancy」の違いを考察

「life span」は人だけでなく物にも使うことができる「寿命」という意味です。世界の平均寿命を調べると、「average life span」ではなく、「life expectancy」を使っているケースが多いようです。今まで「life expectancy」という表現は知りませんでした。早速、「寿命」を表す「life span」と「life expectancy」の違いを調べました。

平均寿命


■ life span / lifespan – – 寿命
*発音はこちらのページでスピーカーマークをクリックすると確認できます。
* 人だけでなく、生き物、物に使うことができます。

■ average life span / average lifespan – – 平均寿命

全ての生物には寿命がある。
All living things have a life span.

日本人の平均寿命が長くなっていっている。
Japanese average life span is getting longer.

木造住宅の平均寿命はどれくらいですか?
What is the average life span of wooden houses?


■ expectancy – – (不可算名詞)見込み、予期、期待、待望
*発音はこちらのページでスピーカーマークをクリックすると確認できます。

■ life expectancy – – 寿命、平均余命、期待寿命
* 人だけでなく、生き物、物に使うことができます。

■ average life expectancy – – 平均余命、期待寿命

日本は世界で最も寿命が長い国です。
Japan has the highest life expectancy of any country in the world.

出生時の平均寿命は、国の健康を比較するために使われるもう一つの尺度です。
Life expectancy at birth is another measure used to compare the health of nations.

平均寿命は、特定の国で平均的な人がどれくらい生きているかを示す尺度です。
Life expectancy is a measure of how long the average person lives in a given country.


「lifespan」は言葉の通りに「命の長さ」という意味です。

コンピュータの平均寿命は通常3~5年です。
The average lifespan of a computer is typically three to five years.

「life expectancy」は日本語では「平均余命」が最もその意味を表している様に「期待される命」すなわち「あとどの位命があるかの予想」です。

世界人口の平均余命
Life Expectancy of the World Population

これは今生まれた時に、これから何年生きることができるかを予測した生存期間を示しています。

大半の文章では、どちらを使っても意味はほとんど同じですが、既に過去の寿命を表す場合には「life expectancy」を使えないことがあります。過去ですので、期待や予測に合わない場合です。

日本の平均寿命、世界の平均寿命は、「lifespan」ではなく「life expectancy」が圧倒的に多く使われています。「average」なしで「life expectancy」だけで「平均寿命・平均余命」という意味になります。


各国の平均寿命(記事タイトル)
Life Expectancy for Countries

米国の平均余命(記事タイトル)
Life Expectancy in the United States

日本の長寿の秘密(記事タイトル)
The secrets of Japan’s high life expectancy

一般的なオフィスPCの寿命は?(記事タイトル)
What’s the Life Expectancy of a Typical Office PC?


Pinaさん
Pinaさん
両者のニュアンスの違いがはっきりと理解できました。See you next time!