フィリピンのタクシー事情Part4

タクシーに乗ってからも安心できなのがフィリピンです。乗車してから、また犯罪行為が発生することがあります。


  1. 知らない場所へ連れて行かれて強盗に変身する
  2. 予め用意してある場所へ連れて行かれて、突然停車して運転手が強盗に変身します。ナイフ、あるいはピストルを使用することが多い様です。共犯者がそこで待っている場合もあります。若い女性客の場合には、レイプ目的の場合もありますので非常に危険です。

  3. 共犯者が車内に隠れていて運転手と共に強盗に変身する
  4. トランクに共犯者が隠れていて、人気の無い道で突然停車して、トランクから共犯者が出てきて2人組の強盗になることがあります。
    助手席に乗ろうとしたがロックされていて乗れなかったので、後部座席に乗った乗客。人気の無い道で助手席にしゃがんで隠れていた共犯者が突然出てきて強盗になることもあります。

  5. 運転手も被害者に見せかけた罠の強盗
  6. 予め共犯者が待ち伏せしている場所を通り、車が止まった瞬間に強盗が乗り込んできます。運転手もグルなのですが、あたかも被害者である様に装います。これは初めから仕組まれた罠です。特に空港からの乗客がこの被害に遭い易い様です。

  7. 運転手が睡眠剤を車内に巻いて乗客を眠らせて強盗する
  8. 女性客一人の場合に発生しています。運転中に睡眠剤を含ませたタオルをエアコンの吹き出し口にあてて後部座席の乗客を眠らせます。運転手はそれを吸引しない様に窓を少し開けて外気を吸います。目が覚めたら、財布や携帯電話など金目の物を取られて路上に捨てられています。昔のクロロホルムではなく、エーテル、イソフルラン、セボフルラン、デスフルラン辺りではないかと推察されます。その様な危険性の高い劇薬が簡単に入手できるのもフィリピンならではです。


知人の日本人は、人気の無い道で突然停車して、運転手がナイフを突きつけて「金を出せ」と脅してきました。その方は、空手の有段者であり、ナイフを振り払い、顔面に突きを一発入れました。その後、座席の下にあったジャッキアップのツールを振りかざして「この野郎」と威嚇しました。驚いた運転手は車から出て「助けて、強盗だ。」と叫んで逃げたそうです。「おいおい、お前が強盗だろう。」という笑い話でした。

フィリピンのタクシー事情Part5に続きます。